宇都宮の住宅

House in Utsunomiya

敷地は地方都市の住宅地。北側に4m道路が接道し、隣地三方には2階建ての住宅が隣接している。南側の2つの隣地の建物の間に出来た空地は、計画地のほぼ中央に位置し、唯一南面からの採光が期待出来る環境だ。 直射日光が得られる敷地の中央に3層吹抜けの土間を配置し、大きな開口を設け、土間に沿った各室に自然光を配分する。土間が住宅の中心になるような構成だ。この構成は2つのボリュームの間に出来た空地が土間であるようにも見えた。靴を履いたまま通り抜け出来る土間は自然光で満たされ、屋外のようなスペースとなることがイメージされた。土間の床は建物正面と同様の炭入りモルタルとし、壁については外壁仕上と似たような明度を持たせるよう配慮した。 各室は土間を介して関係し、障子を開けると一つながりの空間となる。土間にある2つの階段は、その関係を出来るだけ断たないよう、ささらと手摺を鉄筋のトラスとして物量を軽減した。

DATA
住所栃木県宇都宮市泉が丘2丁目4−3
敷地面積141.44㎡
建築面積81.98㎡
延床面積160.03㎡
用途一戸建ての住宅
階数地上2階
構造木造
最高高さ7.206m
用途地域第1種住居地域
建ぺい率60%
容積率200%
構造設計YSE
設備設計添田建築アトリエ
施工成常建設
撮影Takumi Ota